持続可能な開発目標(SDGs)の17の目標に取り組む17の企業
SDGs
2015年9月の国連総会で、17のグローバル目標からなる持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)が採択されました。
2030年に向けた具体的行動指針は、民間セクターの協力なくして大きな前進が見込めません。
持続可能な開発のための2030アジェンダの一環として紹介されたSDGsは、貧困の撲滅、格差解消、気候変動対策などを目標に掲げています。
当時の潘 基文国際連合事務総長は、SDGsを高尚なビジョンとしてではなく、企業にとってグローバルソリューションを提供するための実践的なチャンスとして捉えました。
潘国際連合事務総長は、「SDGsの実現はビジネス環境を改善し、マーケットを育てるだろう」と発言しています。
世界のリーダーが集う場は、各国の企業がSDGsのためにどのように取り組んでいるのかを分析する、もしくは取り組むために何が必要かを考える絶好の機会になります。
UnileverのCMO(最高マーケティング責任者)Keith Weed氏は The Guardian紙に、「ビジネスモデルに環境や社会の持続性を取り入れていないブランドは、50年後に存在出来なくなるだろう」と書いています。
SDGsの達成のためにどのような役割を担うべきか悩んでいる企業は、最初の一歩を踏み出す必要があります。
まず、社員や顧客がもっとも重要だと考えていることを調べることから始めてみましょう。
彼らは、自分たちが住み働いているコミュニティで何が起きているのかについてとても価値のあるインサイトを持っており、ブランドにとってもっとも重要な支援者になるでしょう。
これから17の目標と、それらに取り組んでいる代表的な企業を紹介するので参考にしてください。
1. 貧困をなくす(あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる)
2. 飢餓をゼロに(飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する)
3. 人々に保健と福祉を(あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する)
4. 質の高い教育をみんなに(すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する)
5. ジェンダーの平等(ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う)
6. 安全な水とトイレを世界中に(すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する)
7. エネルギーをみんなに、そしてクリーンに(すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する)
8. 働きがいも経済成長も(包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用を促進する)
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう(強靱なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る)
10. 人や国の不平等をなくそう(各国内及び各国間の不平等を是正する)
11. 住み続けられるまちづくりを(包摂的で安全かつ強靱で持続可能な都市及び人間居住を実現する)
12. つくる責任つかう責任(持続可能な生産消費形態を確保する)
13. 気候変動に具体的な対策を(気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる)
14. 海の豊かさを守ろう(持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する)
15. 陸の豊かさも守ろう(陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する)
16. 平和と公正をすべての人に(持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する)
17. パートナーシップで目標を達成しよう(持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する)
ライタープロフィール
神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長
創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。