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車の購入予定者の70%がYouTubeビデオコンテンツを参考に

コンテンツマーケティング

GoogleサーチやYouTubeデータなどのレポートで、次のような車の購入を考えている消費者に関するデータがある。

・昨今の車の購入予定者は、平均2件の販売店しか訪問していない
・60%の消費者は、当初どの車種を買うか決めていない
・車の購入プロセスにおいて、70%の消費者がビデオコンテンツに影響を受けている
・YouTubeのテストドライブなど、車関係のコンテンツは1年で2倍に増えている
・カーディーラーからのモバイルサーチが、1年で46%伸びている

オンラインリサーチやレビューを参考にする車の消費者

昔ながらの車関連マーケッターは、過去30年で車の購買プロセスがどれだけ激変したのかに驚くはずだ。今でも消費者はタイヤを蹴ったり、試乗したりしたいと考えているのは変わらない。だが、実際に販売店に足を運ぶ前に、彼らは車種についてリサーチし、条件などをオンラインでリアルタイムでアドバイスを受けている。

消費者は平均2つの販売店しか訪問していない。
しかも訪問前には、既にニーズに完璧にマッチする車種の選択に、モバイルデバイスの力を借りているのだ。ショールカラーのピカピカの床に足を運ぶ前のデジタル体験で、消費者は既に決断し意見を持った状態で販売店を訪れる。
そのため車メーカーにとって、ブランディングキャンペーンにYouTubeを取り入れることが決定的に重要になる。
販売店にとっても、購入を決定して訪問してくる消費者から選ばれる店舗になることが、ビジネス戦略の目的のひとつになる。そしてマーケッターは、消費者がどのようなオンライン体験をしているのかを理解することが、価値のあるビデオコンテンツを作成する上で、とても重要になる。

消費者にとってベストな車は?

Googleリサーチによれば、消費者がオンラインでビデオコンテンツを求める理由は、どの車種がベストな選択かを見極めるためだという。ほとんどの消費者が信頼できる人に意見を求めている。
その方法は友だちからの推薦や専門家のブログ、カーフォーラム、レビューサイトなどがある。
その中でもビデオによる影響が大きくなりつつある。車の購入を検討中の消費者でYouTubeを活用している人の内、69%がビデオから影響を受けているという。これはTVや新聞、雑誌より高い割合だ。

YouTubeでのカーレビューの検索が増えている。
Googleによると、YouTubeのカーレビュービデオは2015年当初から9カ月で、300万時間以上視聴されているという。その内モバイルからが120万時間で、1年で2倍以上延びている。
自動車メーカーやマーケッター、販売店など自動車関係者は、劇的に変化する購買サイクルを理解し、ビジネス形態を変え柔軟に適応させることが成功のために求められている。

ライタープロフィール

神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長

創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。